占星術の文化誌

占星術の文化誌 の詳細

本屋で占い本のコーナーに置いてありましたが、占いの本では勿論ありません。星評価5つとしましたが、自分がこの本の感想を書くには、長年占星術を深く研究されている著者の方に失礼と思うくらい薄っぺらく拙いことしか書けません。でも占星術＝宇宙、と無理矢理、勝手に置き換えさせていただけるなら、宇宙と音楽、宇宙と文学、宇宙と美術、などなど、めちゃくちゃ私にはストライクゾーンの内容でした。宇宙はすべて数式で表される、とある宇宙物理学者が言ってるのをテレビの宇宙番組で観てドキドキしましたが、占星術はその数式の中の一つの解釈なんではないかな、とこの本を読んで思いました。太陽占星術とホロスコープは厳密には違うこと、ホロスコープは地球中心で観ること、十二星座と二十四節気の話も私には目からウロコでしたが、特に第二章以降すべてがとても面白かった！ギリシャ神話を知っていると世界の色んなことが面白く読み解けるように、占星術の諸々を知っていても同じことがいえるんでしょうね。占星術の知識もなく、少し分厚い本なので最後まで読めるのかとも思いましたが、GWなので時間もあり、普段から天体としての星・宇宙好き、音楽や芸術系に興味ありで、面白く読むことができました。やや高いお値段なので少し躊躇しましたが、読んで良かったです。この本自体の幅広い世界、そこに潜む深さは読んでみないとわからないと思いますが、そこのところをちゃんと表現できずすみません。